カテゴリー: イタリアの町並み紹介と自転車事情

イタリアの町並み紹介と自転車事情 Vol.21

投稿者 on 6月 05, 2011

皆さんこんにちは。

サイクルハンター イタリア駐在員の森です。

前回のレポートでジーロ ディタリアのご紹介をさせて頂き、今回の最終ステージが3年ぶりにミラノとなり、個人タイムトライアルが行われるので、是非ともゴール地点でレポートをお届けしたいと言ってましたが、何と!最終ステージの行われる5月29日(日)に急遽別の仕事でロンドンとスコットランドのエジンバラに行く羽目になり、全くレポートが出来ない状態となってしまいました。トッホッホッ

しかもゴール地点はミラノの象徴ドゥオモと聞き、本当に楽しみにしていたんですが・・・
ジーロ ディ イタリアでミラノがゴールとなるのは次いつになるのか分からないだけに、本当に残念で後ろ髪を引かれる思いで出張に行ってきました。

最終ステージの様子を、私はロンドンのホテルのテレビで1人見る羽目となり、何とも複雑な気持ちでした。
総合優勝は、やはり昨年ツール ド フランスを連覇したスペインのアルベルト コンタドールが2位に6分10秒の差をつけて圧勝、最終ステージでも3位という健闘ぶりでした。
2位はイタリアのミケーレ スカルポーニ、3位もイタリアで昨年も3位だったヴィンチェンツォ ニバリという結果でした。
因みに日本人唯一出場の別府 史之選手は最終ステージで36位と健闘、総合順位も67位となりました。

そんな感じで今回のジーロ ディタリアのレポートが出来なかったお詫びとして、ロンドンとエジンバラで撮った写真をご紹介させて頂きます。(全く興味がないと思われる方もいらっしゃると思いますが、ご勘弁下さい)

まずは、ロンドンのホテルにチェックインして部屋の窓からの風景です。

ロンドンのホテルの部屋からの景色

やっぱりイタリアのミラノとは違う都会の雰囲気が・・・
ホテルのすぐ近くにKENSINGTON GARDENS(ケンジントン ガーデンズ)があったのでそこを散策、そのまま公園を横切りながら、かの有名なHYDE PARK(ハイド パーク)を通過。

KENSINGTON GARDENS

HYDE PARK

HYDE PARK MAP

ハイド パークでやたら同じ自転車に乗っている観光客が居たのでどこかにレンタル自転車屋があるのかと思っていると、CYCLE HIRE(サイクル ハイアー)という名前のレンタル自転車の機械を発見。

CYCLE HIRE

ハイド パークからそのままロンドンの目抜き通りのOXFORD STREET(オックスフォード ストリート)に入ると、日曜日だと言うのに大量の人を発見、ミラノと違って日曜日も営業している事に少々驚きを覚えました。
(と言うよりも閉まっているイタリアの方がおかしいのかも)
そのまままっすぐ歩き続けると何処かで見た事のある看板が・・・

UNIQLO IN LONDON

何と!ユニクロでした。日本に帰った時には、必ずユニクロで下着や靴下とかを購入しているのでついつい中に入って今回も下着のパンツを買ってしまいました。ロンドンにもパリにもユニクロはあるのに、何でミラノに無いの?とずっと思っております。
どうかユニクロの関係者の方、このレポートを読まれていたらミラノ出店を一度ご検討下さい。
あと、街を歩いているうちに昔懐かしい公衆電話ボックスを発見、携帯が当たり前になった昨今、日本でもあまり見かけなくなったような気がします。

公衆電話ボックス

LONDON BUS

ついでと言ってはなんですが、ロンドン名物2階建てバスの写真も撮ってみました。

翌日の飛行機でスコットランドのエジンバラに入り、今回のメインの仕事を終えそのままホテルにチェックイン。

エジンバラのホテルの部屋からの景色

別角度から

ホテルの部屋からの景色を撮影、何か向うの方に先の尖がった建物が。

謎の建物

気になって翌日の朝出発前にその方面を探索、とうとう正体を突き止めました。
それは、Saint Mary’s Cathedral(聖メアリー聖堂という意味でしょうか)という教会でした。

Saint Mary's Cathedral

何とも趣のある建物にしばし見とれてました。
因みにこの教会は19世紀後半に建てられたものだそうです。
ミラノにある教会よりも歴史は浅いのに何とも言えない重厚感が漂ってました。

そのままホテルに戻ってチェックアウト、後はエジンバラ空港からロンドンを経由してミラノに戻ってきた次第です。
英国はやっぱり都会でミラノとは全然違いますが、ミラノに戻るとやっぱり私はミラノが好きかもと思う自分が居ました。

と言う事で次回はちゃんとイタリアの事(できれば自転車に関連した事)をレポートしたいと思ってます。

何かこれというご希望等があれば、又リクエスト下さい。

では、又。

イタリアの町並み紹介と自転車事情 Vol.20

投稿者 on 5月 16, 2011

~GIRO D’ITALIA~

皆さん、イタリアブログをご無沙汰しており本当に申し訳ありません。

サイクルハンター イタリア駐在員の森です。

日本では東日本大震災という前代未聞の震災が起こり多くの方が犠牲になられたようで、亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。

私も1995年の阪神淡路大震災を地元神戸で経験していますので、本当に心が痛みます。

どうか、被災され避難されている皆様が一日も早く安心して笑顔で生活できる日が来る事を祈るばかりです。

今回のレポートは先週の土曜日から始まったGIRO D’ITALIA(ジロ ディタリア)のご紹介です。

本来ならスタート前にレポートを提出すべきですが、始まりを知ったのが実は私も当日の土曜日でした、恥ずかしながら。

世界の自転車ロードレースと言えば、どうしても7月にフランスで開催されるTOUR DE FRANCE(ツールドフランス)が有名ですが、イタリアで開催されるGIRO D’ITALIA, スペインで開催されるVUELTA A ESPANA(ブエルタ ア エスパーニャ)も同様に有名ですので、御承知おき下さい。そんな事知ってるわいとお叱りを受けそうですが・・・

因みにこの3大大会をGRAND TOUR(グランツール)と呼び、全てのグランツールを制覇した選手は今までにたった5人しかしません。

そのグランツールを制覇し、昨年ツールドフランスを連覇、未だドーピング問題で揺れ動くスペイン人のアルベルト・コンタドールが今年は参加していますので、期待したいところです。

個人的にはやはりイタリア人選手に勝って欲しいのですが、前回優勝のイヴァン・バッソはツールドフランスに的を絞り今回は不参加。

その代わりと言っては何ですが昨年総合3位のヴィンチェンツォ・ニバリに頑張ってほしいところです。

5月7日(土)にトリノでのチームタイムトライアルでスタートし、時計の反対周りにイタリアを1周しながら計21ステージで争われ、最終の第21ステージは5月29日(日)にミラノでの個人タイムトライアルとなります。

日程さえあえば、是非ともゴール地点で見たいものです。(次ゴールがミラノになるのはいつになるか分かりませんので)

昨年レポートにも書いてその存在感をアピールした日本人の新城選手は今年は参加せず残念ですが(所属チーム自体が招待されなかったようです)その代わりにアメリカのチーム TEAM RADIO SHACK(チーム・レディオ・シャック)に所属する別府史之(べっぷふみゆき)選手が参加しますので、健闘を期待したいところです。

各ステージの結果は主催のガゼッタ・デッロ・スポルトの以下のサイトで確認できますので、ご参照下さい。(英語版)

http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2011/en/?lang=en

又以前COLNAGOの取材時にご同席頂いた世界的なロードレースフォトグラファーの砂田弓弦(すなだゆずる)氏のサイトは、レースの裏側を知るのに大変面白いので是非ともご覧下さい。

http://www.yuzurusunada.com/diary.php

では皆様又次回。

~追記~

このレポートを書いた後、第3ステージゴール20キロ手前でベルギーの選手が落車事故を起こし死亡するという事故が発生しました。

場所が場所の為に、救急車両が到着するのも遅れて病院に搬送できなかったのが原因との事で、昨日のイタリアはこのニュースで沈みかえってしまいました。

日本ではニュースにもなっていないようですが・・・

ご冥福をお祈り致します。

イタリアの町並み紹介と自転車事情 Vol.18

投稿者 on 11月 27, 2010

みなさんこんにちは。

サイクルハンター イタリア駐在員の森です。

最近はビッグネームのファクトリーとかをレポートしてきて調子にのっていましたが、段々ネタがなくなってきました。

勿論イタリアにはもっと沢山のビッグネームの自転車ファクトリーがあり、まだレポートしていないところも一杯ありますが、何分自家用車を持っていない私には電車を乗り継いで1日がかりで行くところばかりなんです。

そこでちょっと志向を変えて、ミラノにある地域密着型の自転車屋さんを探してみる事にしました。

私がミラノに住みだして思うのは、21世紀になった今でも昔ながらのお肉屋さんとか八百屋さんとかお花屋さんとかの個人商店が、潰れる事なく同じ場所で営業を続けていると言う事なんです。

日本でも私が子供の頃にはそういう個人商店が一杯ありましたが、今ではショッピングセンターの影響からか後継ぎの問題なのか、殆ど見かける事がなくなりました。

勿論ミラノにも大きなショッピングセンターやスーパーはありますが、何故かそんな状況でも潰れる事無く昔ながらのお肉屋さんとかが残っているんですね。それもちゃんとご子息が後をついで何代も続いているんですよ。

まだミラノに来て間もない頃に、近所のお肉屋さんに行って、「卵が欲しいんですが、何個から売ってくれるの?」と聞いたら「1個」と言われて驚いた事があります。卵といえば通常はパックになっていて、私は日本でも1個だけ買った記憶はありません。

という事でそんな個人商店が残っているミラノで地域密着型の自転車屋さんの1件を今回はご紹介させて頂きます。

NART EZIO CICLI AFRA

以前からバスに乗っていると自転車を飾ったウィンドウが沢山あるお店があるのには気がついていたんですが、余りにも自宅の近くなんでレポートの手を抜いていると思われるのもどうかと思い(誰にも分からないとは思うんですが)避けてきました。

と言うよりもどんどん有名な店舗やファクトリーばかりをレポートするようになって、記憶から飛んでいたようです。

自転車屋さん紹介というよりも、殆どがそれに絡めた世間話状態になってしまったので、当初のように会話形式でご紹介したいと思います。

まず、店内に入るとお客さんが一人、そのお客さんの話相手になっている年配のご婦人を発見。

GIUSEPPINAさん

「もしかしてこのご年配の女性だけ?」と不安に思いながら入口近くにたたずんでいるとそのご婦人(と言っても推定年齢80歳のおばあさんなんで以下おばあちゃんと呼ばせていただきます)から、「何かご用?」と声をかけられ

「イタリアの自転車事情のレポートしているのでこのお店の話を伺いたいんです」

「あっそう、今息子が電話中なんで、それが終わるまで待っててちょうだい」「分かりました」

何やらお客さんもその息子さん(と言っても間違いなく50代から60歳近くの男性)の電話が終わるのを待ってる模様。

あまりにも電話が長引いているので、おばあちゃんが気にして「どんな話を聞きたいの?」と声をかけてくれました。

:「このお店がいつできたとかの歴史とかどんな自転車が売れているのとか、何でもいいんですが」

おばあちゃん(以降お):「一番最初に今は亡くなった旦那と自転車屋を始めたのは今から45年以上前だったかな?その場所で23年ほど営業してて、その後1987年に今のこの場所に移転してきたんで、ここも確か23年くらいになるかな」

:「結構古いんですね。それで最近は自転車は売れてますか?」

:「ミラノは本当にすぐに自転車が盗まれるから、良い自転車を売るのが辛くなってくるよ。この前も買って3日後に盗まれたってお客さんに聞いて、同じ物を買い直したらとは言えなかったわ。今度は安いやつにしたら?という感じ」

:「私も自転車がすぐに盗まれると言う話を良く聞きますが、盗んだ後どうしてるんですかね?」

:「そりゃ、売るに決まってるでしょう。でも、ミラノで盗んだ自転車は足がつかないようにベルガモとかパヴィアとかの他の町で売りさばいてるって聞いた事があるよ。以前、盗まれた自分の自転車をローマかどこかで見つけたお客さんが居て警察に話ししたら、管轄外なんで知らんと言われたらしいよ。本当にイタリアの警察もなってないよね。それを知ってて盗人はわざとよその町で売りさばいてるんだろう。だから家に自転車を入れれる車庫があるか、自宅の中において置ける人くらいしか良い自転車は買えないってことだよ。」

:「本当ですね。だから私も自転車は持ってないんですよ、今でも」

―そうこうしていると息子さんの長電話も終わり、待っていたお客さんを接客しはじめ、そのお客さんも帰られたあと、私の番が・・・

EZIO氏

「始めまして、イタリアの自転車事情のレポートを書いて日本に紹介している森と申します。このお店での自転車の販売状況を伺いたいのですが、どんなタイプの自転車が一番良く売れていますか?ロード用とかマウンテンとかシティー用とか」

息子(以降、EZIO):「どんなタイプも何も、殆ど売れてないから分からん!今年に入ってもうこの自転車屋は死んでるわ」

:「え~、そうなんですか?それで良く経営が成り立ちますね。」

EZIO:「何とかね。修理とかパーツの販売とかで細々と続けてるだけ。」

:「日本は今自転車ブームでその中でもやはりイタリアの自転車の人気が高いんですが、どう思われますか」

EZIO:「昔は本当に良い自転車メーカーや職人がイタリアには一杯いたけど、最近は殆どが生産を台湾や中国に移転させたんで、本当のイタリア製の自転車なんて殆ど残ってないよ。」

:「その話は私も良く聞きますが、COLNAGOやDE ROSAなんかは今でも殆どがイタリア生産で、頑張ってますよ。」

EZIO:「本当か?わしは殆どが中国製って聞いてるけどな。お前さん騙されているんと違うか?わしの知ってる中で今でも100%イタリア製に拘ってるのはTOMMASINIとPEGORETTIだけと思うがね。まあ、どうでも良いけど。それはそうと昔も日本人が取材に来てその後、この店の写真が載った雑誌を送ってくれた事があるな。マンマ(おかあさんの意味)、その棚にあると思うから探してみて」

:「取材に来たのはあれは、中国人だろ?」

EZIO:「中国人と違うって、日本人で日本語の雑誌がそこにあるから」

:「あっ見つけた。ほれやっぱり中国の雑誌じゃないか」

EZIO:「マンマ、だからコレは日本の雑誌だって、なあ森?」と2003年「CYCLE SPORTS」11月号を手渡される。

:「確かにこれは日本語の雑誌です、中国語と違いますよ、おばあちゃん」

―中を読んでいくとミラノ市内の自転車屋さん紹介とか言う記事があり、その中に確かにこのお店紹介がされてました。

EZIO:「送ってくれたのは有り難いが、日本語で書かれているので何と書いてあるのかさっぱり分からん。何と書いてあるんだ?」

:「CAMPAGNOLO指定プロショップでCAMPAGNOLOのパーツならば年代ものも含めて殆どが手に入る店舗。常にお客さんが一杯で並ぶ事を覚悟して行った方が良い。イタリア語しか伝わらないので、イタリア語の自信の無い方は遠慮した方が良い、とか書いてますけど」

EZIO:「確かにこの取材を受けた頃のお店は大繁盛だったけど、さっきも話した様に今は死んでる・・・」

:「確かに私が入ってきた時にお客さんが一人いらっしゃいましたが、その後誰も来てませんよね?その代わりに私は十分に話ができて嬉しいですが。あと、CAMPAGNOLOのパーツが殆ど手に入ると書いてますが、本当ですか?」

EZIO:「昔からのパーツが倉庫に山のように残ってるし、その上毎年新しいパーツが出るんで中には揃って無い物もあるが、例えお店に在庫が無くても48時間以内にCAMPAGNOLOから取り寄せる事が出来るのは本当。」

:「もし日本からパーツが欲しいと言われたら販売するのは問題ないですか?」

EZIO:「全く問題ないし、たまにメールで日本からも問い合わせが来る事があるよ。ただ、いつの時代のパーツかを調べるのが結構難しいからな。」

:「パーツとか見せていただいても宜しいですか?」

EZIO:「その奥と、あと地下にも一杯置いてるからどうぞご自由に。わしは地下で自転車の修理をしてくるから」

地下工房にて作業中のEZIO氏

写真撮影の終わり、そうこうしていると夕方になり徐々にお客さん達がパーツを買いに来たり、パンクの修理依頼に来たりでにぎわってきました。

一人のお客さんは「買い物に行って外に自転車を停めて買い物から戻ってきたら、ブレーキレバーがひっくり返って上を向いてたんで直して!誰が何の為にこんな事するのか全く理解できないわ!」と興奮気味に話されていました。さすがミラノ・・・

商売の邪魔になってはまずいと思い、EZIO・おばあちゃん(本名はGIUSEPPINAジュゼッピーナだとの事でした)に挨拶をしてお店を後にしました。

お店滞在時間2時間、もしかして今までで最長記録と違いますか?

それほど居心地の良いお店だったわけです。やっぱり個人商店は良いですね、人の心が温かくて。

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・Nart Ezio Cicli Afra s.a.s. (NARTというのはEZIOさん、GIUSEPPINAさんの名字です)
Via Paracelso,5 (ang.Viale Abruzzi)
TEL. 02-29529815
サイト www.narteziocicli.it
メール nartezio@tiscali.it

取り扱いブランド:BIANCHI, Tommasini, Pegoretti, OLYMPIA, CINELLI,Frera, Campagnolo

営業時間
月 15:00 – 19:30
火~土 10:00 – 14:30, 15:00 – 19:30
日は定休日