イタリアの町並み紹介と自転車事情 Vol.09

投稿者 on 2月 21, 2010

■イタリアの町並み紹介と自転車事情Vol.09

みなさん、こんにちは。

サイクルハンターイタリア駐在員の森です。

以前、お世話になったMASIのALBERTOさん(→Vol.05)を尋ねて色々とアドバイスしてもらいました。
そのなかでDETTO PIETROというお店を紹介してもらいましたので、今回はそのお店をご紹介いたします。

■DETTO PIETRO■

今回ご紹介するのは、ミラノのほぼ中心地PORTA VENEZIA(ポルタヴェネチア)から徒歩圏内にあるDETTO PIETRO(デット ピエトロ)という自転車屋です。

DETTO PIETRO店舗正面

DETTO PIETRO店舗正面

店舗正面のウィンドウ

店舗正面のウィンドウ

まず、お店の創立は今から115年前の西暦1895年で、当初は店の名前を’DETTO SANTE’(デットサンテ)としていました。

創業当時の写真

創業当時の写真

創設者であるDETTO SANTE氏は、自転車競技用シューズを開発しその生産と販売を手がけて、そのシューズは時代を代表する自転車選手に愛用されてきました。
主だった選手としては、COSTANTE GIRARDENGO, ALFREDO BINDA, FAUSTO COPPI,MIGUEL POBLET,FERDINANDO TERRUZZIなどが挙げられ、その他大勢の自転車競技選手にも愛用され、その影響で自転車競技の世界では、競技用シューズの事を通称’ LE DETTO’と呼ぶようになりました。
その事を表すように写真にある「自転車物語」という本の中でDETTOが紹介されています。

自転車物語

自転車物語-1

自転車物語-2

自転車物語-2

又、お店にはFAUSTO COPPI氏の若かりし頃の写真も飾られています。

FAUSTO COPPIの写真

FAUSTO COPPIの写真

その後1930年に店の名前を’DETTO PIETRO SANTE’と変更し、1973年からはシューズ以外にもオリジナルの自転車を生産、販売するようになりました。

15年前のGRATICOLI氏

15年前のGRATICOLI氏

1985年に今のオーナーGRATICOLI PIETRO氏が’DETTO PIETRO’のお店と商標権を取得して、同年シューズの生産と販売を中止。
オリジナル自転車の生産と販売に特化したとの事です。

DETTO PIETRO のリサイズ画像

GRATICOLI氏

現在のGRATICOLI氏

GRATICOLI氏も姓はPIETROですが、これはあくまでも偶然で創業者一族とは無関係だとの事です。
その偶然のおかげでGRATICOLI氏は今も周りからは愛称DETTOと呼ばれているとの事でした。

お店では基本的に自社ブランドであるDETTO PIETROの自転車しか扱っていなく、レース用、スポーツ用から俗に言うママチャリまで幅広く取り揃えてあります。

店内

店内

店内2 のリサイズ画像

店内3 のリサイズ画像

店内4 のリサイズ画像

店内5 のリサイズ画像

お店の地下にフレーム生産から組み立て作業に至る工房があるとの事でしたが、今回は拝見できませんでした。

GRATICOLI氏お勧めの自転車を2台紹介してもらい写真を撮らせてもらいました。

お勧め自転車-1

お勧め自転車-1

トラック競技用でお値段は1,450ユーロ

お勧め自転車-2

お勧め自転車-2

ヤング向け最新型でお値段は650ユーロ

完成車の販売は勿論ですが、カスタムオーダーも随時受け付けていらっしゃるとの事です。

オリジナルフレーム

オリジナルフレーム

オリジナルフレーム

オリジナルフレーム

使用するパーツによって値段は色々ですが、通常はオーダーから完成まで約30日だそうです。
メールでの受付もされているので、ご興味のある方は最後にご紹介するサイトをご確認下さい。
因みに日本での代理店は現在存在していないようですので、直接の売買となります。(日本への出荷も大丈夫との事)

その他自転車以外のパーツ、アクセサリーの販売も行われていますが、ウェアーの取り扱いは5年前に止めたそうです。
何故なら、折角販売しても自転車用ウェアの場合スポンサーが変わると一気に価値が下がり、その辺の蚤の市で安売りされるのが我慢ならなかったそうです。

店内小物用棚1 のリサイズ画像

店内小物用棚2 のリサイズ画像

これまでレポートしてきた方達と同様に今100%イタリア生産の物が激減している事には危惧されているようで、それでもGRATICOLI氏は100%イタリア製に拘った商品構成を現在再構築されているそうです。
それにより5年後には他との差別化ができ十分に競争に打ち勝つ事ができると信じているとの事です。
ただイタリア製以外でも、タイヤのVITTORIAなどは現在タイが主な生産地ですが、イタリア人の技師達の十分な監督下で管理されているので、品質的には全く遜色ないとの事でした。

最後にGRATICOLI氏にとって現在のイタリアの自転車メーカーのトップ3を挙げてもらうと、DE ROSA, COLNAGO, PINARELLOだとの事でした。但し競技用に限るけどねとの注釈は入りましたが・・・

お土産にFAUSTO COPPIとJEAN ROBICのツールドフランスでの激闘シーンのポスターをいただきました。

1952年ツールドフランス(FAUSTO COPPI,JEAN ROBIC)

1952年ツールドフランス(FAUSTO COPPI,JEAN ROBIC)

お店情報
DETTO PIETRO
Viale Vittorio Veneto,8  (地下鉄赤線PORTA VENEZIAと地下鉄黄線REPUBBLICAから徒歩圏内)
TEL. 02-29405018
サイト www.dettopietro.com
メール dettopietro@dettopietro.com

—————————————————————-

■お店情報■

DETTO PIETRO
Viale Vittorio Veneto,8  (地下鉄赤線PORTA VENEZIAと地下鉄黄線REPUBBLICAから徒歩圏内)
TEL. 02-29405018
サイト www.dettopietro.com
メール dettopietro@dettopietro.com

—————————————————————-

今回はここまで。

また、次回のレポートをお楽しみに!

トラックバック

トラックバックを閉じる

コメント

コメントを閉じる

  1. イタリアと自転車を愛する男 3月 04, 2010 12:15

    いつも楽しくイタリア取材記事を拝見いたしております。
    仕事でイタリア、フランスと10年ほど駐在していました関係上
    大変懐かしく思います、私は自転車が大好きで取材記事がございます
    自転車店にも数回足を運んだことがございます。次回イタリア取材記事楽しみにしています。取材内容の文面から察しますとイタリア駐在員の方はイタリア語などにも精通した方とお見受けいたします通訳などを介していないことが取材内の対談なのど文面で感じ取れます精度高い内容が読み取れます。今後のご活躍をお祈りいたしますありがとうございました。感想のみ短文にて失礼いたします。東京都在住「イタリアと自転車を愛する男」

  2. サイクルハンターイタリア駐在員 森 3月 08, 2010 10:12

    「イタリアと自転車を愛する男」様

    サイクルハンターイタリア駐在員の森と申します。心温まるコメントをどうもありがとうございます。
    私もイタリアを愛する男として、この様なコメント頂き本当に嬉しく思います。
    男様?も以前イタリアに長年ご滞在されていたとの事ですのでお分かりだと思いますが、
    イタリア人は相変わらず人懐っこい人が多くて、取材の際にもその人柄に大変助けてもらってます。
    今回の記事はその典型ですよね。MASIのALBERTOさんの紹介でDETTO PIETROを知りえたわけですから。
    私は現在ミラノを拠点に活動していますが、ミラノの街も2015年の万博開催に向けて
    どんどん新しい建物が建っていっています。無駄な建物も多いような気がしますが・・・

    最後に男様がイタリア滞在中にご訪問された自転車屋さんでお勧め店があれば是非とも取材に訪れて見たく思いますので、情報等頂ければありがたく思います。
    今後も男様を初め皆様に楽しんで頂ける記事を取材していきますので、ご期待下さい。

    以上、今日も曇ってうっとおしい天気のミラノより。

    サイクルハンターイタリア駐在員 森

  3. KSK 6月 06, 2010 05:31

    現在ベルガモに駐在中の者です。
    最近ロードバイクにはまってしまい、イタリアでフレームオーダーの情報を探しておりましたところたどり着きました。
    大変有益な情報で非常にありがたいです。近日中にでも覗いてみようと思います。
    ベルガモエリアにも、元ロード選手の自転車店、Pellizoli,Ciocc、あと有名自転車ブランドのアウトレット等もあるようですので、ぜひ一度お越しください。

    次回の更新を楽しみにしております。
    ありがとうございました!