イタリアの町並み紹介と自転車事情 Vol.15(前編)

投稿者 on 6月 28, 2010

■Bianchi工場視察レポート■

皆さん、こんにちは。
サイクルハンター イタリア駐在員の森です。

今回はイタリアで一番有名な自転車ブランド ‘Bianchi ‘の工場視察に行ってきました。

Bianchi

先日レポートしたMarino Vigna氏がBianchi社のアドバイザーをされているので、今回お願いして同行させてもらいました。

Bianchiの工場は、ミラノ県の北東隣にあるBERGAMO(ベルガモ)県のTREVIGLIO(トレヴィリオ)市にあり、
TREVIGLIOまでは列車で行けても駅から少々離れている為、車無しでは行けません。

目下自動車を持っていない私は、VIGNA氏にお願いするしか術がなかったわけです。悲しいかな・・・

まず、Bianchi社のプロフィールを簡単にご紹介します。
今から125年前の1885年に創業者EDOARDO BIANCHI(エドアルド・ビアンキ)氏がMILANOに自転車屋さんを開業、その後自転車以外に自動車、オートバイの生産も手がけて当時はイタリアでも有数の大会社に成長しましたが、
経済危機に見舞われて自動車部門とオートバイ部門を手放し、自転車製造専業メーカーとなりました。

当時生産されていたバイク

又1997年にはスウェーデンのCYCLEUROPE A.B.社の傘下に入り、イタリアの工場は主にレース用のみを扱うようになっています。
Bianchiの自転車に乗って主要な大会で優勝した有名選手は数多くいますが、
Bianchiと言えば最初に思い出される選手はやはりFAUSTO COPPIでしょう。

FAUSTO COPPI氏

Bianchiと彼との最初の成功は、1940年のGiro d’Italiaでの優勝に始まります。
その後も彼はBianchiの自転車を駆ってGiro d’ItaliaとTour de Franceの両方に優勝するダブル・ツールを達成しました。
それ以外にもFelice Gimondi(フェリーチェ・ジモンディ), Moreno Argentin(モレーノ・アルジェンティン)、Marco Pantani(マルコ・パンターニ),最近ではGiro d’Italia通算最多勝記録(42勝)を誇るスーパーマリオことMario Cipollini(マリオ・チポリーニ)などが挙げられます。

因みに前回取材したOLMOの創業者GIUSEPPE OLMOも当時Bianchiの自転車に乗っていました。

Bianchiはロード用自転車以外にもMTBも手がけており、ロード同様多くの大会優勝者を輩出していますが、
中でも有名なのは2004年アテネオリンピック、2008年北京オリンピッククロスカントリーで金メダルを獲得、2004年から世界選手権4連覇を果たした、フランス人のJULIEN ABSALON(ジュリアン・アプサロン)でしょう。
以下工場内をVigna氏に案内してもらった現在のBianchi社の状況です。
注)数字に関してはあくまでもVigna氏の想像で、正確とは限りませんので、悪しからず。(と言えとVigna氏に指示されました)
Bianchiのイタリア工場では現在REPARTO CORSE(レース部門)のみが存続してロード用、MTB共にレース仕様の完成車の組み立てと、
フレームに関してはアルミ、スティール、チタンを生産しているとの事です。
カーボンフレームは台湾で生産、その他のパーツも海外、主にフランスで生産されてからこの工場に送られて組み立て作業が行われています。

自転車組み立てライン

フレームの生産本数は、年間約1000本で比率はアルミ70%、スティール15%、チタン15%となっています。
フレームの生産現場を拝見しましたが、アルミが中心だけあって、現在でもTIG溶接室が数箇所ありました。

TIG溶接室

溶接室2

(アルミに関しては、今でもデダッチャイのアルミを使用されているとの事でした)
工場内は主にフレーム生産するラインと完成車を組み立て作業するラインに分かれていますが、
場所の大きさの割には作業されている職人さんの数は少なく感じました。

現在の従業員数は約60名だそうです

GIACOMO MAURI氏

因みに主にオーダーメイドを管理している写真のGiacomo Mauri(ジャコモ・マウリ)氏によると「私は1958年に入社して今ではここで
一番古い社員になってしまったが、私が入社した頃はまだ自転車、オートバイ、それと船(カタマラノという双胴船)を生産していて
従業員は3000人以上居たからね、想像できないと思うけど。」との事。(工場の敷地の大きさから十分に想像できますよ、ハイ)

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今回はとても多くの内容を取材する事ができた為、全てを書ききれないので
取材の後半は次回アップしたいと思います!是非お楽しみに!

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