イタリアの町並み紹介と自転車事情 Vol.16

投稿者 on 8月 25, 2010

皆さん、こんにちは。

サイクルハンター イタリア駐在員の森です。

今回はミラノで一番有名な自転車屋さんのRossignoli(ロッシニョーリ)のレポートをお届けします。

何が有名かと言いますと、ロード用やマウンテンバイクにそれほど興味のない一般の人達に「ミラノの自転車屋でどこかお勧めの自転車屋さんはある?」と質問をすると、殆どの人達から「Rossignoli」と言う答えが帰ってくると言う事で、一般ピープルの方達の間ではミラノで一番有名な自転車屋さんと言う事です。

今までも何度か足を運んで取材をさせてもらおうとしましたが、
いつも店内はお客さんで一杯(殆どのお客さんが修理依頼や、
修理用パーツを買いに来られています)で、商売の邪魔もできないので
諦めて帰ってきた経緯があります。
一杯と言っても写真を見てもらえばお分かり頂けるように
店内は展示自転車やパーツが満載でお客さんがそんなに入らないと言う事もあるんですが・・・
(順番待ちで店の外までお客さんが溢れてる時も多々ありました)

ミラノも7月に入り子供づれのバカンスが始まり街中も人が少なくなっている事もあり、今回は月曜日の午後からの開店に合わせて突撃してきました。

開店時間の14時30分丁度にお店に着いたのに、既に2人のお客さんが待機しており少々驚きました。
何はともあれ、無事に取材できましたので、以下ご報告させて頂きます。

Rossignoliは、今から110年前の1900年に創設者のGiorgio Rossignoli(ジョルジォ・ロッシニョーリ)がミラノ市内のVia della Chiusa,24に自転車屋を開設、その後3人の息子、Ettore(エットーレ)、Mario(マリオ)、Ezio(エツィオ)達が事業を引き継ぎお店も増やして行きました。3代目にあたるEttoreの息子Sergio(セルジォ)も14歳の時から父Ettoreの仕事を手伝っていました。

しかし、Sergioは第二次世界大戦で出征し、終戦でミラノに戻ってくると全てのお店が爆撃によって無くなっていたそうです。
1からのスタートと言う事でSergioは現在の店舗があるCorso Garibaldi,71(コルソ・ガリバルディ)に新しく自転車屋をオープンさせたのが1951年の事です。
現在はSergioの3人の子息,Renato(レナート)、Giovanna(ジォヴァンナ)、Giorgio(ジォルジョ)が事業を引き継ぎ、RenatoとGiovannaは自転車屋をGiorgioはその後オープンさせたオートバイ用バーツ&自転車用ウェアのお店を見ています。
お店の前の歩道には誰もがそこが自転車屋と気付くように
看板代わりの自転車が置かれています。(勿論開店時間中だけですが)
店内は上述のように所狭しと自転車が展示され、歴史を感じさせるヴィンテージのサドルもショーケースに飾られて展示されています。
お客さんが入れる場所は店舗の約1/3で残りの2/3は作業場とパーツ置き場となっています。
パーツが充実しているのでしょう、私が取材中は殆どのお客さんがパーツを買いに来られていたように思います。
今回の取材は長兄のRenato氏にお願いしましたが、彼しかレジを打てないようでお客さんが支払いをする度に取材は一旦中止の状況でした。
それでも年間の自転車販売台数は約2500台、内訳は一般ピープルに有名なだけあり、CITY用(子供用含む)で約80%を占め、ロード用が15%、マウンテンが5%との事でした。
CITY用もフレームから全て自社内生産というこだわりがあり、その割にプライスが比較的こなれているのが、一般ピープルに有名な理由のようです。
現在良く売れているモデルは、写真にあるような昔の自転車の復刻版のレトロ調自転車でこれらにはRossignoliとは別に
店舗の住所を冠したGaribaldi,71というブランドで展開されています。

"Garibaldi,71"

ロード用も自社ブランドで展開されていますが、ロード用だけは別途前回お届けしたBIANCHIも取り扱っているそうです。
ウェアで人気のブランドをRenato氏に伺ったところ、前回のOLMO同様にZERO RH+が一番に出てきました。
それ以外はGORE(これもOLMOで見ました)、CASTELLI(カステッリ),BRIKO(ブリコ)、CAMPAGNOLOなどが良く売れているそうです。
最後に現在開催されているツール・ド・フランスの総合優勝者をRenato氏に予想してもらいました。
「やはり最後にはCONTADOR(※コンタドール)が勝つように思うけどね」との事でした。イタリア人じゃないのが少々驚きですが、冷静な判断をされているのでしょう。
注)この記事は7月後半に書かれたものです。

※ALBERTO CONTADOR(アルベルト・コンタドール)-1982年生まれのスペイン人で2007年、2009年のツールド・フランスの総合優勝者、2008年にはジーロ・ディ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャも制し、史上5人目となるグラン・ツール完全制覇を成し遂げている。

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コメント

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  1. masasto40 4月 12, 2012 02:40

    初めまして。楽しく読ませてもらいました。私も実はこのお店に行き、しこたまウエアや靴を買いました。
    イタリアで買うということで、気分がとても高揚したのを覚えています。
    東洋人が来て、イタリア語で質問したことに、ものすごく驚いてもらえました。
    しかし同時にイタリア語ができないと、こまめなコミュニケーションはなかなか難しいものがあるとも思いました。